父は富山出身で薬屋でした。
若い頃に京都に来て、薬の販売を始めて、祖父母を京都に呼んだので、私は富山を訪れたことがありませんでした。
富山から親戚や知り合いが来るたびに、富山の蒲鉾や黒造りなどのお土産を頂いていましたし、鯖を朧昆布で巻いたお寿司など、母がいつも作ってくれていました。
父は私が若い頃亡くなったので、富山に行く機会がないまま、この歳になりました。
いつかは訪れてみたいと思っていた富山に、今回、訪れる機会がありました。
母も亡くなってしまっていて、富山に両親も一緒に連れていきたいとの思いから、写真を持参しての訪問となりました。
薬問屋さんを訪れて、昔の日々が蘇りました。
小さい頃から家にあったお薬がいっぱい並んでいました。
昔、たくさんの薬が家にはあり、私は目をキラキラさせながら見ていたのを思い出します。
漢方薬のことや材料のことで、お店の方と話が尽きなくて、時間を忘れてしまうくらいでした。
訪れて本当に良かったです。
お店にあった野草たちは、私が発酵エキスの材料として使っているものばかりで、嬉しくなりました。
その効果についても、お店の方と話が盛り上がりました。
父は薬屋。
今、私の家族は、みんな医療関係の仕事をしています。
私も、みなさんの健康に役立つために、自然の力を使っての発酵エキス作りを教えています。
これも父が導いてくれたお陰なのか。
これからも、皆さんの笑顔を見れるように、喜んで頂けるように、さらに学んで行こうと思いました。